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2020年前期NHK朝ドラ「エール」誘致事業(福島県連福島YEG 愛知県連豊橋YEG 共同)

福島県連福島商工会議所青年部(以下、福島YEG)では、2014年度に市への政策提言として「地元出身の作曲家である古関裕而氏の功績とメロディーに今一度スポットを当てた地域振興活動の共同実施」を呼びかけ、その後も同活動を精力的かつ継続的に行ってきました。

同活動の柱に据えたのが「2020年前期NHK朝の連続テレビ小説の主人公を古関裕而夫妻に!」というもの。今般その活動が実を結び、2020年春から「エール」というタイトルでドラマ化されることが決定しております。

5年間に渡る活動においては古関裕而氏の妻・金子(きんこ)さんの出身地である愛知県豊橋市とも連携を取り、福島YEGと豊橋YEG共同で署名活動を実施したり、互いの地域を行き来しながら交流を重ねてきました。

朝ドラが街に生み出す経済効果は百億円を超えるという試算もあります。
地域を支える青年経済人として、文化を伝承するYEGとして、ドラマ放送開始までの準備や開始後の観光・文化振興についても引き続き中心的役割を果たしていきたい、と福島YEGは熱意を燃やしています。

 

 

<福島YEGの誘致活動>

高校野球のテーマ曲「栄冠は君に輝く」、阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」など、生涯5,000曲を作曲したとされる福島市出身で昭和の大作曲家 古関裕而氏。その功績とメロディーに今一度スポットを当てた文化振興と観光振興が事業趣旨です。
福島市名誉市民の第一号であり、昭和を代表する作曲家として名高い古関氏のメロディーは今でも校歌や応援歌などで多く使われています。しかしながら、若年層を中心に徐々にその知名度が低くなっていることに危機感を覚え、視聴率が高く毎日放送されるNHKの朝ドラの主人公が古関氏になれば、知名度の補完と福島の観光振興に同時に寄与できると考え、事業開始に至りました。

当時の市長に政策提言を行い、市役所の全面的協力のもと2016年から朝ドラ誘致に向けた署名活動を開始。それと同時に、古関氏の妻 金子(きんこ)さんの出身地である愛知県豊橋市と強力な連携を維持しました。
福島YEGと豊橋YEGがそれぞれの地域で誘致活動を先導し、両市合計約16万件の署名を集めNHKに提出しました。また、福島の夏祭り「わらじまつり」に豊橋YEGがわらじを履いて参加し、豊橋の「豊橋ええじゃないかまつり」に福島YEGが豊橋の習わしに従って顔を真っ白に塗って参加するなど、互いの街を行き来しながら交流を重ねました。2018年には両団体で「夫婦(めおと)YEG」となることを宣言。YEG同士の連携なくして今回の事業は無かったと福島市長はじめ行政からも大きな評価を獲得しています。

地域内では朝ドラ誘致の機運を高めようと、2016年から「マーチング from ふくしま」という古関メロディーに特化した音楽イベントを開催。市内外の音楽団体やバンド、ダンスチームがそれぞれのスタイルで古関メロディーを奏で、市民が古関氏の音楽に触れる機会を創出し無料で開放しています。2018年10月に開催された際には、オリンピック・パラリンピックの開幕1000日前イベントとして正式に認定していただき、オリパラマークを大々的に掲げた音楽イベントとして地元紙にも大きく取り上げられました。

継続的かつ精力的な活動の結果、2019年2月に古関裕而氏夫妻のドラマ化が発表され、当初の目的であった古関氏の功績やメロディーを後世に繋げるという文化的目的を達成する事となりました。
NHKの朝ドラの舞台として取り上げられる地域では、観光客が増加したり関連グッズが販売されたりと100億円を超える経済効果が生み出されています。古関氏の音楽は校歌や作詞家、プロ野球球団などを通じて全国各地に波及効果をもたらし、過去の例を大きく上回る経済効果を生み出す可能性があります。その可能性に福島YEGは大きく期待を寄せています。

また、1964年開催の東京オリンピック開会式の入場行進で使われた「オリンピックマーチ」も、古関裕而氏の作曲です。この「オリンピックマーチ」を、2020年の東京オリンピックの開会式でもう一度、それも福島の若者の手で演奏させたい。ドラマ化が決まった今、それがこの事業の次なる目標です。
すでに2020組織委員会にもアプローチを実施し、実際に国立競技場で「オリンピックマーチ」を演奏するため、古関氏の母校である福島商業高等学校吹奏楽部、古関氏が作曲した校歌を持つ福島工業高等学校吹奏楽部などで構成する「ふくしま古関楽団2020」も組成してあります。

2011年の震災と原発事故の結果、不幸な形で世界的に有名になってしまった「フクシマ」。東京五輪の開会式への出演を果たせれば、福島の若者たちが自分の人生に置いて二度と得られない経験を積むことができ、演奏を見る福島の人達が自分の街への誇りを取り戻すことが出来る。「フクシマ」のイメージを一気にプラスに変えることが出来ます。

朝ドラ化を決めたNHKとも良好な関係を築いており、2020年7月24日放送回の内容を1964年のシーンにしていただきたいとの要望をしているところ。実現すれば福島や豊橋という地域単位にとどまらず、国家的な盛り上がりに福島YEGが一役買うことになります。

 

 

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