阿波徳島には、古代からの誇るべき文化・歴史がたくさんあります。皇位継承の儀式である大嘗祭の供物である麻織物の「あらたえ」は徳島県で作られたものが納められています。また、徳島県の鳴門市にある萩原古墳2号墓は日本最古の前方後円墳であり、かの有名な魏志倭人伝にも邪馬台国が徳島にあったと思わせる記述が残されています。
徳島県連徳島商工会議所青年部は、こうした文化・歴史を広く皆様に知っていただき、徳島を誇り、郷土愛を語り、子ども達に伝えていくためのイベント『第1回卑弥呼フェス!』を実施しました。
当日は「食」の企画として阿波古代をモチーフにした飲食提供が行われました。計39店の出店がなされ、古墳やはにわをモチーフとした食品から、徳島の名産品までメニューも幅広く提供されました。また、「卑弥呼めしグランプリ」を開催し、ご来場いただいたお客様に投票してもらい卑弥呼めしグランプリを決定しました。
グランプリ:古墳オムそば(ジャンキーファンキー)
準グランプリ:卑弥呼かき氷(円生デコポン園)
ワークショップとして、古代の神器の作成体験や徳島の名産品である藍を用いた雑貨品販売が行われました。子どもだけでなく、大人も楽しめるようなブースを、19店出店し、その中で阿波の古代史について学術的に学べるよう、子ども向けに流行りの謎解きを実施したり、専門的な知識を学びたい方には、協力団体である、阿波古事記研究会・阿波国古代研究所・全国氏子青年協議会といったブースにおいて深く学習してもらえるような企画が展開されました。
阿波に邪馬壹国(邪馬台国)があったと主張する以上、卑弥呼は阿波女であるということで、「現代の卑弥呼は誰だ!卑弥呼グランプリ」と銘打ち、厳正なる審査のもと、応募いただいた16名の中から現代の卑弥呼を決定するミスコンテストを開催しました。その他にも多くの来場者を募るためにステージイベントも実施しました。中でも、昨今テレビやイベントに引っ張りだこの古墳にコーフン協会のまりこふんのステージは大いに盛り上がり、徳島県出身のタレントであり阿波卑弥呼伝説に造詣の深い山口敏太郎氏のトークショーでは貴重なお話を伺うことができました。
さらには藍場浜公園に阿波邪馬台国を創出するというコンセプトのもと、様々なご協力をいただきながら竪穴式住居を再現しました。さらに徳島商工会議所青年部のメンバーが古代を彷彿とさせる衣装を着用し、会場の一体感を高めました。
「阿波古代パワースポットバスツアー」として、会場を飛び出し話題の古墳群や卑弥呼ゆかりとされるスポットをバスツアーにて巡りました。
<徳島YEGより>
初開催で来場者の予測がつかない状況の中、2日間で計23,000人のご来場をいただきました。徳島YEGとしても、担当ごとにしっかりとコンセプトに沿って楽しみながら運営できました。
阿波古代の誇るべき文化と歴史を来場者に知ってもらえるよう一生懸命運営できたこと、子どもたちに謎解きや会場の雰囲気などで阿波古代の文化と歴史を伝えられた事が大変喜ばしく、郷土愛を深める事ができたと思います。また各方面からの反響も大きく、今後も継続して開催していく事業とし、阿波古代のポテンシャルを世に知らしめていきたいと思います。
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