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不可能と言われたコラボレーションが実現 SNSを中心に話題となっている動画制作の裏側(各務原YEG)

先の記事「LB FIGHTERでCOOLな各務原YEGを演出 ~コラボ動画でYEGブランド力向上の裏側~」では紹介しきれなかった裏側を、緊急取材しました。

話題の動画:視聴数はすでに27万を超えてますます話題に

動画制作は、YEGメンバーと会議所職員の二人三脚で行われました。

磯谷各務原商工会議所職員は、「他地区にはない地域資源である岐阜基地をイベントの中で絶対に活かしたいという想いが強くありました。会話の中で戦闘機仕様のランボルギーニ(リバティーウォーク)の存在を知り、“戦闘機といえば岐阜基地じゃん!”どうにかして繋ぎたいと思ったんです。」と当時の熱い思いを話してくれました。

実行委員会で“各務原まつり”の会場が県や市が集客に注力している航空宇宙博物館での開催が決まり、それに関連する岐阜基地と、飛行機と車(各務原の産業の主軸でもあります)をモチーフにすることが決定。

そこで、一部の洋物ゲームにも同社のデモカーが登場するほど、海外でも人気のブランドであるリバティーウォークの社長にアプローチしたところ、偶然にも「基地の中で自社の戦闘機シリーズを撮りたかった」という願望があったが、今までそれが叶わずにいたとのこと。

しかし「各務原YEGならいけるかもしれない」と思い、YEGは行動へ。

各務原市は自衛隊基地・行政・市民・YEGとの結びつきが強く、YEGの総会にも岐阜基地の司令官を来賓としてお招きしています。東海ブロック大会・全国大会でも基地見学の分科会を設営しており、友好関係ができていました。

岐阜基地からは難色を示されましたが、「戦闘機をモチーフにしている点」「YEGの案件だから」という理由で、本来なら不可能なコラボレーション動画の制作がOKに。

当初はチラシ用の写真撮影のみの予定だったものが、「本物の戦闘機のパイロットを派遣できますよ!」に始まり、「エプロンと戦闘機を3機準備するので、撮影してください!」と岐阜基地には、大きなご協力をいただけました。

なお、動画に出ているのは本物のF15のパイロットさんです。

動画制作を指揮した祭り実行委員長の森田大策さんは次のように話してくれました。

「日本で初めての“かっこいいPV”を作ろう!から始まりました。日本国内どこを探しても、基地の中でスーパーカーを走らせてPV撮影した事例はありません。祭りは企画から準備までの長い期間を費やしますが、当日のたった1日で終わってしまいます。でもPVはずっと残り続けます。まつりの来場者を1万人集めるのは大変ですが、動画なら1万人は比較的簡単にクリアできます。どうせ苦労して準備するなら当日だけではもったいない。新しいまつりの形として、まつりまえ、まつりなか、まつりあと、すべてで結果が出せたらよいなと。」

話題となった動画の裏側には、不可能と言われたコラボレーションを可能にするYEGメンバーと会議所職員の強い絆、そしてPVに関する新しい視点が存在していたのでした。

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