YEG DX2022について日本YEG特命理事(DX担当)山中が連載形式でご説明いたします。
前回は、YEG DX2022の目標について書きました。YEG会員がデジタルツールを活用することによるYEG活動の生産性の向上です。また、YEG DX2022で学んだDXをビジネスに生かし、経営者の資質向上(リスキリング)と集合知の量と質を向上させていきましょうという内容でした。
YEG DX2022のゴールを達成するためにABCDE戦術というのを考えました。
A:Angel Touch(エンジェルタッチの改善)
B:Broadcast(オンラインとオンサイトのハイブリッド会議の実施)
C:Cashless(大会登録システムのクレジットカード決済の導入)
D:DX lecture(DXの講義や講演会など)
E:EC(ECの活用や越境ECについて)
実はAにはAIが入るところなのですが、もう少しYEGらしくするためにAngel Touch(エンジェルタッチ)を入れさせていただきました。ただAIもやはり重要な要素ですので、YEG DX2022の連載でいずれ触れていきます。
まずは売上UPにつながるE:EC(ECの活用や越境ECについて)について説明させてください。
YEG DX2022では、中小企業、地元企業こそEC(モール・独自、越境EC、ふるさと納税)を使い倒すことで売上UPができると考えています。EC編は少し長くなりますので、モール・独自、越境EC、ふるさと納税に分けて説明いたします。
さて、皆さんは 日本商工会議所青年部 第40回中国ブロック大会廿日市大会 の記念講演をご覧になりましたでしょうか。もしまだ見られていないようでしたらぜひ一度ご覧ください。
この動画の中で、注目していただきたいシーンがあります。39分40秒からです。少し抜粋してご紹介します。(敬称略)
司会者「当時の菅総理に表敬訪問されたのですよね、米良さん」
米良「そうですね。ちょっと偉そうな言い方になるかもしれないですけど、社長とか会長、商工会議所で言えば単会の会長、道府県連の会長、ブロックの会長、日本の会長とかトップがやるべきことは、僕はブランディングだと思っています。ブランディングって色んなやり方があると思います。その中の一つにトップに会いに行く。トップに会いに行くのは会長しか、社長しかできません。その名刺がない限り行きづらい。それで菅総理が就任された時に御目文字いただいて。日本YEGの取組とか、全国三万何千人が活躍しているという話をすると、『とにかくインバウンド4,000万人はもう一回目指すから。国としてやるぞと。だから君たちはYEGとして海外とのつながりをコロナだからといって途絶えさせないでくれ。国内も大事だし、農業も大事だし、色んな事が大事だけど、海外4,000万人を呼んでもう一度観光立国にしていくから』と仰っていたのです。」
この話の中で重要なのは、海外とのつながりの部分ではないでしょうか。前回YEGに期待されているというところでDXという話を書きましたが、海外のつながりについてもとても期待されている分野です。日本商工会議所三村名誉会頭からも、「YEGの海外事業についてとても期待している」という話を何度も仰っていました。商工会議所青年部の指針にも上から2番目に書かれています。
YEGに入会しての大きなメリットは、日本YEGの海外ビジネス事業などを通じて海外でのビジネスが展開しやすくなることです。
しかし、多くのYEG会員は海外旅行に行ったことはあっても、ビジネスをしたことある人は少ないのではないでしょうか。ただせっかくならダイレクトにビジネスでつながることができれば、自社のメリットになることは容易に想像ができます。国内だけでなく、海外にもサプライチェーンを構築しておくことはVUCA時代において極めて重要な経営行動とも言えます。
BtoBでビジネスを展開したいというYEG会員は、まずは日本YEGの海外ビジネスを担当している委員会が開催する事業に参加されるのが近道です。台湾やビジネス展開したい現地に行く事業がおすすめです。台湾の場合、ビジネスのツールはLINEなどを使います。またLINEなどで翻訳ツールを入れておけば、会話が自動翻訳されますので言葉が苦手でもとても楽にビジネスが進みます。こちらの商品を販売するだけでなく、先方の商品も日本で販売することも視野に入れるとビジネスがスムーズに進みます。
BtoCが多い越境ECについては、日本商工会議所より出ているサポートブック『越境EC/海外販売の基礎知識』がおすすめです。越境ECのスタートはここからです。まずはこちらをぜひご覧ください。これが商工会議所を使い倒す、YEGも使い倒す一歩となります。
https://www.jcci.or.jp/kokusai/ec_supportbook.pdf
またYEG会員の場合、コンサルタントに相談する前に、越境ECを実際にやっているYEGメンバーに聞くほうがよいのではないでしょうか。まずは自分の単会、次に道府県連、ブロックと聞く対象を広げることで必ず越境ECで成功しているYEGメンバーが見つかりますのでぜひ交流していただいて、情報交換をしてみてください。これこそがまさにYEG活動の醍醐味です。YEGに入会して良かったと思う瞬間ではないでしょうか。
次回国内ECについてご説明します。