『YEGシロウト川柳』 年間最優秀賞
『YEGシロウト川柳』 年間最優秀賞 審査発表
昨年11月16日~3月15日まで4回の期間に分けて皆様からご応募いただき、先週号までに総数で100首余のご応募いただき、その中から計20首を最優秀・優秀作品として発表させていただきました。今年度は、毎月の最優秀作品から『年間最優秀作品』を選定いたしました。
《年間最優秀作品》(第四回最優秀作品)
◎ 荒浜の 砂に浮かぶは ありがとう! 岡山県/岡山YEG 井上 和宣
《年間優秀作品》(第一回最優秀作品)
○ YEG 今年で卒業 次どこへ 愛知県/刈谷YEG 天野信之
《年間優秀作品》(第二回最優秀作品)
○ 家守る、家内にそっと、ほほえみを! 鹿児島県/鹿児島YEG 大脇 唯眞
《年間優秀作品》(第三回最優秀作品)
○ 青年部 出掛ける度に 二日酔い 三重県/名張YEG 垣本 佳之
とかく川柳というと、五・七・五の俳句調の様式からか堅苦しく考えがちですが、毎回優秀作品がメディアに取り上げられるサラリーマン川柳や時事川柳などを覗き見ますと、その時々の世相や作者の心情、実体験が垣間見られ面白い反面、何気なくそして見逃しがちな出来事が、少々皮肉が織り交ぜられたり、正直な感想が込められていたりと、実に見事に表現されている事に気づき感心させられます。
『YEGシロウト川柳』にも、作者の所属する単会の事情やYEGに対する熱い思いやジレンマが込められていて、詠み手・ご覧頂いた皆様双方で楽しんでいただけたのではないでしょうか。
私たちが、仕事をする上で、また地域活性を進めて行く上で、ともすれば見逃してしまう出来事に案外大きなヒントが隠れている事があります。川柳は、そんな気づきや柔軟な発想のトレーニング、そして歳を重ねるごとに衰えがちになる脳の活性化には効果があるようです。皆様もこれを機会に『川柳』で脳のトレーニングをしてみませんか。皆様の多数のご応募ありがとうございました。
<年間最優秀賞 受賞者の声>
今回受賞されました岡山YEG 井上 和宣氏より、受賞に際しコメントをいただきました。
この度は、『YEGシロウト川柳』年間最優秀賞を賜り、誠にありがとうございました。受賞に当たり、この作品が生まれた背景をお話し致します。
一昨年8月より、日本YEG専務理事として荒濱会長と全国を駆けめぐって参りました。多くの出会いと、貴重な体験、そして大きな感動を共有して来ました。会長が常々申していたのは、「感謝」の言葉です。一年を締めくくるに当たり、2月末に、会長の生まれ育った地域、米子市は名勝弓ヶ浜にて、活動を振り返る対談を行いました。春を待つ、残雪を冠した大山を見上げ、粉雪が舞う中、雄々しい日本海の荒波が打ち寄せる音を聴きながら話を進めていました。最後に、「この荒濱健太朗を育てた、日本海に向かって、全国のメンバーに何かメッセージを伝えて下さい。」とお願いしました。
会長は、砂浜にたたずみ、まるで冬に別れを告げるかのような強風に向かい、遙か水平線を見つめていました。その後ろ姿は、やり遂げた達成感と安堵感が漂っていました。肩が小刻みに震えていました。大きな波が引いたその足下の砂には、「ありがとう」の文字が浮かんで見えました。ごくごく自然に、頭をよぎったのが、
荒浜の 砂に浮かぶは ありがとう
の一句です。 「感謝」の一言です!