平成19年度スローガン・所信
会長所信
私たちの国「日本」は、四季折々の自然や風土、そして情緒に溢れ、特色ある「地域」によって形成されています。そこには、心優しく思いやりがあり、義理人情に厚く、愛する人のために、また正義のために立ち向かう勇敢な人々が、笑顔で明るく暮らしています。
バブル崩壊から十数年、私たちの住む「地域」はかつて経験をしたことがないほど大きく変化し、海外移住者の増加や在日外国人の存在が身近になり、国際化がスピードを上げて進んでいます。高度情報社会の急激な進展による時間的空間的価値観の変化、少子高齢化による就業人口の減少と教育・福祉対策、そして地方分権政策の進行に伴う地域間格差等々、私たちを取り巻く環境は決して安穏としてはいられない状況となっています。
また、地方分権政策に伴い、市町村合併がさらに進み、いずれは道州制が導入されることとなるでしょう。そうしたかつてない大きな変化を前に、各単位YEGをはじめとし、各道府県連YEGの重要性、各ブロックYEGの本質をさらに検証し、他の若手青年団体とも連携しながら、地域におけるYEGのあり方、広域行政区に対してのYEGのあり方を再度見直していく時期にさしかかっていると思います。自主自立を求められる社会において、行政からの助成金等についても見直されており、今後はYEGをそれに頼らない組織へ再構築することも必須の課題となるかも知れません。
特に「格差」の問題は、「地域」に暮らし活動するYEGにとって身に迫りくる大変重要な課題です。しかし、民主主義である日本が、改革を進めることによって起こる「格差」を批判することは、改革そのものを否定することになるのではないでしょうか。今後の日本は、国民にも地方にも「多様性、独創性」が必要不可欠であると思います。それぞれの地域で活躍しているYEGが、地域の特色をさらに生かし、その地域にしか成しえない独特な個性こそが、本当に必要とされていると思います。格差を批判するのではなく、その格差に各地域がどう対応し活動していくかが、私達YEGの役割だと考えます。急速な少子化や労働力不足に対応すべく、地域の役割も重要な局面を迎えています。国がやってくれるだろう、行政が何とかしてくれるだろう、人任せで無責任な時代はすでに終わり、私達YEGがそれぞれの地域に責任と誇りを持ち、愛する地域を真剣に考え「行動を起こす事」それが最も重要と考えます。
また、平成19年度は、全国商工会議所青年部連合会 設立から25周年の節目の年であります。さらに平成21年度からは日本YEG主催事業である「全国大会」、「全国会長研修会」の開催サイクルも見直されるなど、組織の仕組みが大きく変わろうとしています。我々は変動するYEGを、そして今後の日本YEGが進むべき方向を、全国各地で活躍されているYEG会員の皆さんと一緒に検証し、真剣に考え、提言、行動してまいります。 変化が求められるこの時代に、我々青年経済人YEGに今必要なのは、常に夢に挑み続ける行動力です。人と人との絆を大切に、それぞれが研修・研鑽し、今できることを今しなければならないのです。
“ 「We Can Do It .今行動!」 全ては愛する地域のために ”
さあ、手を取り合い、明るい未来を共に築いていこうではありませんか。