宣言文
私たちは
青年経済人としての健全な成長を通し
すべての地域の発展に寄与することで
日本を幸せにする
日本商工会議所青年部(以下、日本YEG)は、加盟する全国の商工会議所青年部(以下、YEG)の連合会組織であり、研鑽と交流を図るコミュニケーションの結節点として、全国のYEGの健全な発展に貢献するとともに、商工会議所の組織強化に寄与することを目的としています。また、経済3団体の一角を担う日本商工会議所(以下、日商)の青年部会として、全国のYEGの意見を代表し、国内外の経済団体との提携等により、わが国の商工業振興の支えとなる役割を有しています。
近年、わが国においては、コロナ禍や国際情勢などの急激な環境変化により、人口減少など、従前からの社会課題がより一層浮き彫りとなりました。地域における社会課題やYEG活動における課題も同様です。価値観が多様化する時代、幸せの形は経済的な豊かさだけではなくなりました。私たちには、このような時代に立ち向かってゆく実践者として、社会に対して果たすべき役割があります。「全国組織として、全国のYEGの活動に貢献し、会員企業の成長の一助となり、地域の持続的発展に寄与することで、地域の、ひいては日本の幸せを追求する」という日本YEGの存在意義を紐解き「宣言文」を策定しました。
日本YEG中期ビジョン 2023-2027
日本の未来を創る
「変革の道導」となる
「日本YEG中期ビジョン2018-2022」検証アンケートでは、「礎-ISHIZUE-」というスローガンのもと、連合会としての立場を明確にした5年間の活動における単会に寄り添う姿勢が評価され、単会と日本YEGの距離が近づいたという成果が明確になりました。本中期ビジョンの策定にあたり、日本YEGの活動は「単会の未来のためにある」という意志を受け継ぎ、新たな方向性を示すべくこれからの5年間を模索しました。
社会の急激な環境変化に対応するためには、地域を支える青年経済人として、大局的な思考をもって未来を描き、覚悟を持って実現していくビジョナリー・リーダーへの成長を通した自己変革が求められます。VLPトレーニングや会長会議における全国のYEGメンバーとの対話では、あらためてYEG活動における「会員減少」や「活動のマンネリ化」という課題が明確となりました。同時に、「持続可能なYEG活動における課題解決への選択肢を示してほしい」という声も多く聞かれました。
日本YEGには、全国組織として、これからの時代に対応した研鑽事業や全国の先進事例など、より良い単会へと成長する機会を、確実かつ適切に全てのYEG、ひいては全国のYEGメンバーにまで届けることが求められます。
私たち日本YEGは、日本が直面する課題を解決し、より良い未来を創るための方向性を示します。既存の慣例や習慣を変革し、新しい考え方や手法を導入することが求められます。そのような変革を導くことで、会員企業の価値向上とともに、地域の社会課題の解決につなげ「地域から日本の未来を創るという理想」を掲げ「中期ビジョン」を策定しました。
行動指針
先駆け -SAKIGAKE-
私たちは 日本の未来を担う青年経済人として
公の精神と大局的な思考をもって 自発的に行動する
すべてのYEGとともに
日本の未来を創る「変革の道導」となるため、私たちが最も共有すべき価値観は、時代を先駆け行動することであります。そこで、ビジョンを達成するためのコンセプトとして「先駆け -SAKIGAKE-」を掲げました。
私たちには、日本の未来を担う社会的責任があります。公益法人として強い公共性を持つ商工会議所の一員である私たちには、公人として振る舞い、社会全体の利益を考慮し、互助の精神でお互いを尊重し行動することが求められます。また、社会の潮流を見極め、複雑で曖昧な状況を、適切に判断できる思考を持つことで、よりよい社会を目指すことができます。
私たち青年部には、次代を担うという強い意志を持って果敢に挑戦することが必要です。青年経済人として果敢に挑戦することで地域社会の課題解決の礎となり、連合会としてすべてのYEGの活動を支え、ともに活動することを願い「行動指針」を策定しました。
日本YEG Design 2023-2027
~中期ビジョン実現のための13テーマ~
時代を先導する組織「変革の道導」へ
日本YEGは、2023年(令和5年度)から5か年の中期ビジョンを掲げています。中期ビジョン実現のためには、年度を超えた一貫性のある活動が必要です。地域や日本の課題を起点として活動をデザインし、次年度へ成果を継ぐことが中期ビジョン実現への道筋となります。2027年(令和9年度)には5か年の活動を検証し、その成果から次期中期ビジョンが策定されます。これら一連の取り組みにより組織内文化を醸成し、事業成果により地域や国からも一層必要とされ、時代を先導する組織へとYEGの存在価値を高めていきましょう。
「日本YEG Design 2023-2027」13テーマとは
私たちが真に日本の未来を創る「変革の道導」となるには、未来的課題から逆算して描く解決策を行動で示す必要があります。例えば、社会課題として2040年には人口減少と少子高齢化が進み“深刻な労働力不足”が表面化します。これは中小企業が直面する課題でもあり地域の課題でもあります。この課題に対するYEGの取り組みを13のテーマで示します。13テーマをしっかりと認識し活動(解決策)をデザインすることで、地域の日本の未来を創造しましょう。