廃校利活用事業~1章~「廃校でグラウンドキャンプ」~2章~「廃校で体験教室」(村上YEG)

開催日時

【第1章】2021/8/8(日)~8/9(祝)【第2章】2021/10/3(日)

開催場所

村上市 上海府小学校跡

開催目的・内容

令和2年度、当青年部は、村上市へ「廃校利活用」について政策提言を行いました。
村上市内でも廃校が増えてきており、その利用について、活用方法を提言しました。
そして、令和3年度、廃校となった上海府小学校跡地を実験的に活用するための取り組みを行いました。
こうした地域に根ざした取り組みは、村上市全体を盛り上げる為にも重要だと考えました。
上海府小学校は平成31年に閉校し、わずか23年で廃校となってしましました。
その校舎裏には日本海が広がり、自然に触れ合える抜群のロケーションです。

今回の事業の目的は、
「①地域活性のため、学校跡地活用に向けての可能性を模索する」
「②子どもたちと地域に明るい話題を提供する」
「③活動の過程で得られる経験を今後の事業運営のための学びとする」
の3つの柱で臨むことにしました。

廃校になった際に卒業生の子供たちが提案した活用方法をもとに、廃校利活用事業を行うことにしました。

第1章は、その抜群のロケーションを活用し、8月8日〜9日、上小ワンデイ復活グラウンドキャンプとして、校舎見学及びキャンプ場としての活用を試みるイベントを実施しました。
同時に行った花壇整備は、来場の方に記念にお花を植えてもらう企画です。この為に、一週間前には青年部メンバーで雑草まみれの花壇を掘り起こし、培養土を入れて準備していました。プレートも自分で作ってもらい、良い思い出になったのではないかと思います。
夕方にはグラウンド、校舎裏ともにテントが張り揃えられ、そんな光景を見るとこれまでの準備がまずはひとつの形になったと、ようやく一息つけた気がしました。
雲の隙間からではありますが、美しい夕焼けも顔をのぞかせてくれました。
日が沈むと上小水族館、お魚映像を上映。この屋外スクリーンが雰囲気が良くてずっと見ていたい感じでした。

10/3(日)は第2章として、体験教室を開催しました。
体験教室の先生となるのは頼れる青年部メンバーたち。
各自が持ち前の技や趣味を生かした教室を行いました。
更に同時イベントで写真コンテストの作品を展示も行いました。
穏やかで清々しい日本海を見渡せる校舎からは「すごい景色」「ここが廃校なんてもったいない」といった声がたくさん聞こえてきました。
また、参加された方からは「楽しかった!また来たい!」という声が寄せられています。
2年間使われていなかった校舎とグラウンドに、1日だけとはいえ、民間の力を主体として子どもたちの笑い声が戻った事はとても意義のあることだと思います。
2回の校舎活用を実施し、ますます活用への道が期待される結果となりました。
学校は多額の税金を投入され建設されています。このような可能性のある施設を放置している現状に疑問をぶつけ、どんどん皆で声を上げていこうと感じました。

この取り組みは、地元紙の新潟日報にも取り上げられました。
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20210810634555.html
更に、日本商工会議所にも目が留まり、日本商工会議所「地域最前線」に掲載され、
https://www.jcci.or.jp/news/local-front/2021/0819175629.html
広報部が発行している商工会議所ニュースの9/1号に掲載されました。

また、日本商工会議所 地域振興部 の「観光・地域活性化合同委員会」より
この事業は、学校跡地を軸とした地域活性化はもちろんのこと、コロナ禍により注目を集める「アウトドア体験」「地域資源の活用」、「住民参加によるシビックプライド(郷土愛)の醸成」といった要素のほか、「廃校の利活用」等、観光分野においても注目される要素が多数盛り込まれていると高評価を頂きました。
そして、当会の事業は、各地会議所における廃校の利活用や、地域住民との連携等のヒントとなるとの評価も頂き、全国の商工会議所へ向けて学校跡地の活用の経緯・取り組み内容を講演してほしいと依頼がありました。
こちらの委員会では、各地商工会議所の観光・地域活性化に関わるお取り組みの紹介など、全国515の商工会議所の活動に資する情報提供を行っている委員会です。
誠に恐縮ではございますが、当会青年部が、全国の商工会議所の会頭や役員に向け、講演を行わせて頂きました。
〇講演動画

官民一体となり、多くの関係者を巻き込み、無事に開催することができました。

詳細

https://www.mu-cci.or.jp/murakamiyeg/

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