令和2年度 スローガン・会長所信、運営方針

  • 2019/10/10
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令和2年度(2020年度)
日本YEG スローガン・会長所信

【スローガン】

The Roles and Wishes of YEG

~ 5つの役割と願いを襷に込めて、希望溢れる未来へ大輪を結ぶ ~

【所   信】

 『ライバルは、1964年』多くのメディアで目にした言葉です。現役のYEGメンバーで当時の日本を体感された方はいません。恐らく当時の日本は、困難な時代を乗り越えた方々が、これからの洋々たる日本を思い描き、希望と活気に溢れていたのではないかと想いを寄せる次第です。本年度は東京オリンピック・パラリンピックが開催される年度です。前回東京でオリンピックが開催された1964年と今の日本とでは社会システム・人口構成・風俗・世界的地位等全てが変わりました。日本は、世界でも類を見ない高度経済成長を為し遂げました。反面今では、世界に先行して高齢化・少子化社会が進行し、地方自治体と国の借金は増加し続けています。1964年の東京オリンピックが、その後の日本経済発展に大きく寄与したように、この機に今ある懸念の多くを、明るい未来への希望の種とするべく、今を刻む責任世代である我々YEGが、YEGとしての役割と願いを今一度共有していきたいと考えます。そしてそれは、違いを認め合い、受け入れ、高め合い、尊重し合える、持続可能な社会形成の礎となること、本オリンピック・パラリンピック開催後の日本の礎となること、商工会議所活動の確かな一翼となることを期するものであります。

① 日本を愛する者として
<今を担う責任世代としての役割を通して、次代の子ども達の健やかな成長を願います>

 日本は世界で唯一その国名を二千年以上継続している国であります。その悠久の歴史の中には数えきれない偉人や、静かに日常を続けた先人達が、地域を守り、日本を守り、今の私達があります。先人達の連綿とした願いがあったと感じる次第です。その願いとは、次代を担う子ども達の健やかな成長に他なりません。今を預かる責任世代の私達は、先人たちのようにこの国を発展的に継続していかなければなりません。継続の中にこそ、私達の連帯と努力の証が刻まれるものと信じます。しかしながら、肝心の今は、日本を愛する者としてのアイデンティティが希薄になっていると感じる事ばかりであります。このままでは愛してやまない我が地域や日本は、未来永劫継続し得るのか疑問を禁じ得ません。日本を愛する心が更に根差すために、これからは更なる徳の積み重ね、いわば人間力を磨いていかなくてはならないと考えます。今を担う私達が今一度、徳を積み重ねていき、人間力を磨いていかなくてはなりません。そうした私達の背中で、今以上に地域に根差し、人間力に溢れた子ども達が増えていくことを期待します。そしてその先には、日本固有の文化、伝統を国際教養として深めていきたく存じます。
 「今から」の洋々たる発展を期す、今を担う責任世代としての役割を通して、次代を担う子ども達の健やかな成長を願います。

② 青年経済人として
<提言活動という役割を通して、新価値創造並びに不可逆的な進化を願います>

 私達青年経済人は責任世代と呼ばれます。何故か。それはきっと今の地域や日本を 30 年後 に語れる存在であるからです。ただ居ただけの存在としてではなく、経済行為に関わりなが ら、地域を想い、日本を想った存在として 30 年後に語れる存在であるからです。私達の今の 一生懸命が、より良き「今から」を築きます。YEGの大きな役割の一つに提言活動があり ます。声を拾い、洗練させ、「今まで」以上を築いていく活動であります。この提言活動の意 義と目的を今一度洗練させ、役割を深化させていきます。そしてこの役割を深化する事は、 新価値の創造に繋がると信じます。そしてその創造は、不可逆的な進化を成し遂げていく事 を願います。不可逆的進化の蓄積は、未来を強くするものに他なりません。

③ 経営に携わる者として
<経済の底上げ担う役割を通して、社会全体の幸福拡大を願います>

 私達YEGは、経営や商売に携わる者の集まりです。自企業の発展と永続化を通して地域 経済社会へ貢献していく事は、YEGの大きな目的の一つです。では自企業の発展と永続化 の基礎とは何か。種々あるかと思いますが、私はあらゆる面での信頼関係の構築であると考 えます。YEGが全国組織として発足したのは 1983 年でありました。地域経済団体としてだ けではなく、全国規模の団体とするべく先輩方は何を想われたのか。それはやはり繋がりを 広げ、深めていく事であると考えます。YEGは、繋がりを活かすことで信頼関係を構築し、 自企業の発展、並びに地域経済発展を促し、それが全国規模に展開でき、昨今では海外とも 連携を取れる団体です。本年度も活発なビジネス交流を図っていく事で、自企業の発展を図 り、地域経済社会並びに日本経済社会の底上げを担う役割を果たしていくものであります。 そしてその役割の先には、自企業社員とその家族の幸福を結び、社会全体の幸福拡大を願い ます。

④ 洋々たる未来を志す者として
<YEGという組織を強化していく役割を通して、日本の永続的な発展を願います>

 自企業、地域、YEGそして日本の永続的発展。その永続的発展のために必要なことは、 今一度、存在意義を深め、連帯を強固なものとし、存在価値を高めていく事にほかなりませ ん。端的に言えば、個人の意識高揚に基づく組織力強化であります。そのために必要な事は、 ブランディングであると強く感じます。YEGのブランディングを多角的な視点から深めていく事で、全国の単会の皆さまが今まで以上にYEG活動を楽しんでいける環境づくりに努 めていきます。ブランディングは、外に向けたものと内に向けたものがあります。その両者 を強化、深化させ、YEGの更なる地位向上を期するものです。
 また、商工会議所の創設者である渋沢栄一翁は、新紙幣へ登用されるほどの偉人であります。渋沢翁が何を想い、何を後世に期待し、私達は青年部としてそれにどう応えるべきか。洋々たる未来を志すものとして、過去の輝きは最良の師であります。
 「今まで」を想い、「今から」を築いていく役割を通して、自企業、地元、そしてYEG、 ひいては日本の永続的な発展を願います。

⑤ 地域に根差す者として
<全国の全単会へ有益になる活動を行う役割を通して、多くの地域でYEGが地域成長の礎 となることを願います>

 日本YEGは全国の単会のために存在します。地域経済社会の将来に亘る成長発展に寄与していくことにこそ、YEGの本懐があります。地域の盛り上がりなくして日本全体の盛り上がりは為しえません。本年度も今までの日本YEGと同様、全国全ての単会の皆さまにとって有益となるような事業構築を行ってまいります。そしてその役割を通して、日本YEGが全国の単会の皆さまの益々の成長発展の一助となること、そして全国の単会の皆さまが、我が地域を連綿と活気付ける存在である事を願います。

全ては団結と連帯の名のもとに、今を刻む責任世代として
未来へ Let it Roll!!!

令和2年度(2020年度)
日本YEG 運営方針

日本商工会議所青年部は、全国3地区9ブロック 45 道府県連 418 単会、34,000 名を 超える青年経済人による連合会組織として、会員相互の交流と研鑽を通して経営人材の 資質向上や自企業の発展、地域活性化、次代へより良き今をつなぐために様々な活動を 展開しています。今一度私達青年経済人の役割と願いを深めて、家族、自企業、地元地 域、日本全てを活気づけ、牽引出来る存在となれるよう各種事業を展開してまいります。

(1)主体性を持った商工会議所の確かな一翼として
私達YEGは商工会議所の一翼となるべく日々活動を行っております。そのため には日本商工会議所の方向性をしっかりと踏襲しながら、青年なりの活力を加え ていかなくてはなりません。またそれは主体的な意志を持ち、人間力強化・徳の 積み重ねを念頭に置き、今を発展的に次代へ継承していく事も目指します。また、 よりYEG活動を行いやすくするべく、時代の潮流を鑑みながらシステム構築を 行ってまいります。

(2)東京オリンピック、パラリンピック記念事業
本年度は東京オリンピック・パラリンピックが開催される年度です。この記念す べき年度にYEGとして何が残せるかしっかりと模索し、結果を残していきます。 また本大会開催後の経済はどうなっていくのか、YEGとしてアフターオリンピ ックにどう向き合って行くのかを含め、事業構築を行ってまいります。

(3)組織力強化活動
この数年は 1,000 名規模で日本YEGは会員数を伸ばしてまいりました。しかし ながら、少子化の時代にその勢いが永劫続けられる事はありません。会員数が減 少しても確固とした組織としてあるべく、全国の全ての単会の声に耳を傾けなが ら、各会員の意識高揚に基づく組織力強化を図っていきます。今まで以上のYE Gを目指します。

(4)広報活動
可能な限り全国の単会の取組、日本YEGの取組をメディア発信し、YEGブラ ンドの向上と定着を図ります。全国の単会の皆さまが活動しやすくなるような取 組を行ってまいります。

(5)研修活動
自企業、地元地域、自己啓発、あらゆる観点から有益となるような研修を行って まいります。また全国展開を行う団体としてのスケールメリットを活かした研修 会も企画してまいります。人は、やはり人で一番磨かれますが、自分で自分を研 鑽していく事もできます。あらゆる研修の場を提供してまいります。

(6)ビジネス活動
私達の本懐は自企業の成長発展を継続する事にあります。全国組織としての繋が りをしっかりと活かした、異業種・同業種・多国間のビジネス交流を活発に行っ てまいります。YEGに在籍していれば、信頼関係をいち早く構築していけます。 こうした利点も活かした交流事業を行ってまいります。

(7)提言活動
全国の皆さまのお声を集約するだけではなく、アフターオリンピックに私達中小 企業者に何が必要か検証し、提言してまいります。また、私達の声をいかに効果 的に全国へ届けていけるかも検証、実行してまいります。

(8)交流活動
全国各地のYEGメンバー同志の交流はもちろん、日本商工会議所をはじめとす る親会との連携、若手国家公務員等との交流にも力を入れてまいります。また、 海外青年経済人との交流・連携を深めていく中で、国際教養としての日本固有の 文化伝統を吸収しなおし、事業構築を行ってまいります。

(9)各種大会の運営活動
日本YEGが主催若しくは、共催として各地で行われる大会は、団結と連帯の証 を内外にお示しする最良の場であります。きちんと大会を運営するばかりでなく、 大会の在り方、関わり方について、次代へ向けた検証を行ってまいります。

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