~自分らしく生きる~ LGBTQドキュメンタリー映画「恋とボルバキア」鑑賞会(新居浜YEG)

主催者名

SDGs推進委員会

開催日時

令和3年7月31日(土)

開催場所

新居浜ジャンドール

開催目的・内容

地方の人口減少が著しい現代において、私達新居浜YEGでは「どうすれば人の集まる新居浜になるか」を議論してまいりました。その結果、「他人に優しい市民性を育むことが欠かせない」という意見が挙がり、「多様性を受け入れられる街」であることが非常に重要であるという結論に至りました。
 世界経済フォーラムが公表した男女格差を測る「ジェンダー・ギャップ指数2020」において、日本は153ヶ国中121位。LGBTQといった性的少数者(セクシャルマイノリティ)に対する差別意識も根強く残っており、同性婚(※G8で法的に認めていないのは日本とロシアだけ)といった法整備が行き届いておらず、社会的な受け入れ土壌が形成されていないのが日本の現状です。
 また「株式会社 LGBT 総合研究所(博報堂DYグループ)」が、2019年に調査したデータでは日本国内におけるLGBTQの人口割合は約10.0%という調査結果があり、他国と比較しても意外と高い可能性であることが分かりました。そんな日本の中でジェンダー・ギャップ(性格差)を一早く無くすことが出来れば、それは「強み」へと変わるはずです。

 それでは、ジェンダー・ギャップはどのようにすれば無くすことが出来るのでしょうか。
 マザーテレサの残した言葉に「愛の反対は憎しみではなく無関心」というものがあります。私達は、まずは関心を持つ市民を増やすことがジェンダー・ギャップを無くすことに繋がるのではないかと仮説を立て、新居浜市出身のドキュメンタリー映画監督小野さやかさんが制作した8人のLGBTQが主人公であるドキュメンタリー映画「恋とボルバキア」をジャンドール新居浜で放映し、性的少数者に対する理解を市民に促進し、性差別の少ない「人の集まる街、新居浜」にすることを目指しました。

 その結果、人数制限のある中、115名の参加者と多数のメディアに取り上げていただき、多様性のある街づくりに向けて大きく歩みを進めることができたと感じています。

【映画の感想】
・みんなで鑑賞後、色々話せたりしていい機会になりました!ありがとうございます!単純な枠組みじゃなくて現実はもっと複雑だなって感じました。当たり前に接している人にも当事者がいる可能性もあるし、女装している一面もおじさんみたいに扇風機あたっている一面も同じ自分って感じが見たことなくてすごい興味深かったです!監督をZOOMでつなぐとかで実際に質疑応答できたらよりよかったなって思いました。<HTさん:20代>

・普段なかなか考えたことのない内容でしたが、色んな人がいて色んな悩み、考え方もある中、出演してた方が前向きでカッコいいなと思いました。少しでも知識があると受け取り方も変わってくると思うし、いい勉強になりました。ありがとうございました。<RTさん:30代>

・今日はありがとうございました。ドキュメンタリーだけあって、臨場感というか出演者の感情の起伏がダイレクトに伝わってくる内容で、最後まで見入ってしまいました。
正直に生きる人の強さというか、覚悟というか…とても心に響きました。
「LGBT」については正直に言うと、まだ分からないところが多々ありますが、キーワードだけが一人歩きしたり、「受け入れましょう」的な安直な話にだけはしてはいけないと強く感じました。
もっと深堀した話をすると…理解も出来ていないのに「政治の材料」にもして欲しくないなと…
個人的には「らしさ」って何なのか?を今一度考えてみようと思いました。
東京オリンピックの大会ビジョンでもある「多様性と調和」
このことについても、表面的なことではなく本質的なことを考えてみたいと思いました。
いずれにしても…「知るコト」「関心を持つコト」の大切さをあらためて学ばせていただいた時間でした。ありがとうございました!<HSさん:40代>

・今日はありがとうございました。会場に入る前と、会場を出た後の景色が違っていたよ。良い映画を観せてもらった。LGBTQに向き合ったことなかったから、いい経験になりました。その方たちの想いを知ることで、また考え方とか観方が変わるよね。小野さやか監督、難しい問題に向き合って作り上げたこと、ホントすごいな。<CDさん:40代>

・親の目線で鑑賞させていただきました。わが子なら、母親は受け入れます。父親は、少し遅れて受容するのかもと、そんなことを思うのもジェンダー差別があるのかも知れません。気付きを与えていただき、ありがとうございました。<HIさん:50代>

・本日は映画観賞会に参加させていただき、ありがとうございました。
自分が福祉職ですので、児童・高齢・障がい・困窮などと同じような社会的に生きづらさを持つ人といえるのかどうか、という視点で観てました。
映画に出てきた人達の気持ちを理解できるというほど、おこがましいことは言えませんが、少し分かった気がしました。気付かなかっただけで、これまでも周りでそのような人たちがいたかも知れませんね。
結局のところ、社会では様々なことで苦しんでいる人がいることが分かりました。それらを拒否したり、糾弾することは許されないし、むしろ許容しなければ、全ての人が安全・安心に暮らせないということを改めて認識しました。自分、あるいは身内がいつ、どんな立場でマイノリティになるかも知れませんから…<HKさん:50代>

詳細

http://n-yeg.com/2133/

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