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日本商工会議所会頭・山口様と鈴木会長の対談内容

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鈴木会長  私達の組織も20年が経ちました。創立以来、メンバー同士の交流・連携・研鑚などの事業を中心にずっとやってまいりまして、それはそれでこれからも大切なことですが、青年部としては、そろそろ次の段階の活動に入るべき時期が来たのではないかと思います。

 今年は2つ、柱を立てました。1つは、せっかく3万人のメンバーがいるのだから、その中でビジネスネットワークを上手く作れないだろうか、そして、その3万人のメンバーに、もっともっと具体的なビジネスに繋がるようなチャンスを提供できないだろうか、というのが1つ。
 もう1つは、地方の中小零細企業の3万人、そういう立場の組織として、もう少し外へ向かって力を発揮できないかなあと思っております。言葉が悪いかもしれませんけども、もっと自分たちの田んぼに水を引っ張ってこられるような、そういう力にならないといけないのではないかと思っております。

今年は、そんな事を柱にして、スタートしました。私達は決して地域のイベント屋でも、親会の下請け機関でもないわけで、何のために組織を作っているのかと申しますと、自分の商売をしっかりするため、自分の商売を通して、社会貢献していくためだと思っております。ですから、こういう時代だからこそ、ビジネスっていうものを、もう一回しっかりとらえていかなければならないと思いまして、それで柱を立てさせていただきました。

 「今こそ、商工会議所や商工会の青年部の出番ではないか」と、私、最近とても思います。私達は皆、決して商売に手を抜いているつもりはなく、むしろ今まで以上に一生懸命努力しているつもりです。それなのに売り上げが落ちてしまう、なかなか予算がとれないと言うのが、実情です。世の中の移り変わりとともに、お客様も変わってきてしまった。自分たちももう一度自分の仕事をじっくり見つめ直して、商売の仕方を変えていかないといけないのではないかと思います。もちろん最終的には自己責任の世界ですが、その時に、1人で悩んで、1人で壁にぶつかって、悶々としているのではなくて、知恵を集めたり、お互いに足りない部分を補い合って、お互いを活かしていくような、そういうところに活路があるのではないかと思います。そうすると、そういうことが出来る場所が、まさに商工会議所であったり、YEGであると思うんです。その辺をきちんと踏まえていきたいなと思います。

 具体的にどういう風にしたら知恵を集めることが出来るのか、お互いの強い所、弱い所を補い合って活かせるのかという大きな課題に、ない知恵を絞りまして、1つは、ビジネスプランのコンテストをやってみようということになりました。もちろん、新しいビジネスのモデルを、みんなで考えましょうという目的もありますが、真の狙いは、もう一度自分の仕事を根本から見つめなおしてみよう、ということです。私達のメンバーは、地域で、2世3世の経営者が多いので、親から引き継いだ仕事を、ビジネスプランの枠にはめて検証してみよう、そうすればもっと自分の商売の強い所、弱い所が見えてくるのではないかと。そして、そこから、経営革新や第二創業の芽が出てくればなあと思っております。それを、3万人のメンバーにやってみませんかって言う時に、なかなか伝わりにくい部分があるので、じゃあコンテストにしてみようということになったわけです。いろいろ企業にお願いして、500万円集めまして、賞金500万円のコンテストしますよというのを、今年やってみようって思っております。
 商青連というのは、自分の商売に結びつく活動をし始めたんだと認識されたのでしょうか、凄く反応が良くて、今年は、組織が、ちょっとステップアップできるかなあと思っております。

山口会頭 それは、良いことですね。

鈴木会長  私達は、地域の中で、商工会議所の青年部としてやっておりますが、実は『青年部』というのは、自分達の名前として、本当に良いのかなあと、話しています。『青年部』という名前の中で、自分達はまだ勉強中とか、まだ雑巾がけだからなどと、甘えている部分がどこかにあるような気がします。もっともっと勉強もしなければいけないし、技術も身につけなければいけないでしょうが、地域の商工会議所活動のもう少し中枢の部分の仕事を、引き受けさせていただければ、青年部はもっと変わると思います。そのような青年部になっていかなければならないと思います。
 この間も、日商の常議員会でご挨拶をさせていただいたのですが、全国の商工会議所の実質的な仕事を、私達青年部にどんどん与えていただけたら、頑張って対応していきたいと考えています。

山口会頭 具体的に検討しますよ。確かに若い力がいるんですよ。

鈴木会長  本当に、青年部とか商工会議所というのは、今活躍しないと、今仕事をしていかないと、何の為の会なのかなあって凄く思います。

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