要約
- 年齢や経験を問わず自己表現できる川柳を活用して郷土愛の醸成を狙った。
- 応募層も幅広く6歳から87歳まで市民と地域が一体となって郷土の魅力を詠んだ。
- 全国各地でみられる地域振興型川柳コンテストとして日本一の応募作品数を獲得した。
- 事業再構築によって前年度の応募数に比べ480%増の飛躍的な成長を遂げた。
- 公的機関や教育機関、企業やマスコミ等の反響も大きく次年度の更なる事業拡大が期待されている。
事業目的・内容
平成23年度、岡山YEGは、市民一人ひとりが郷土岡山のことを考え、その郷土愛を深めるきっかけにする日として「岡山市民の日」の制定を岡山市に提言した。
そして、これを受けた市は、平成24年3月22日、市制施行日(明治22年6月1日)たる6月1日を「岡山市民の日」と定めた。
その後、平成27年度、岡山YEGは、この「岡山市民の日」の趣旨を更に推進すべく「愛ラブおかやま川柳」を開始した。
同事業は、川柳を通じて広く市民に郷土岡山の魅力を考えてもらうものであり、このような具体的な行動を通して市民の郷土愛の醸成につなげることを目的としている。
以後、「愛ラブおかやま川柳」は、令和3年度までに5回の開催を継続してきたが、岡山YEGだけでは予算的にも組織的にも限界があり、3,000作品程度の応募にとどまっていた。
そこで、令和4年度は、上記の予算的、組織的限界を打破すべく、岡山市と岡山商工会議所(親会)を巻き込み、三者を構成員とする岡山市民の日実行委員会を立ち上げた。
予算的には、三者がそれぞれ出資を行うとともに企業協賛を募り、約230万円の事業資金を得た。
そして、組織的には、岡山市を足掛かりに市内4区役所、37公民館の協力を得て全市に事業を広報し、また、市教育委員会の全面協力を得て市立小中高等学校約130校に対して川柳応募への協力依頼を行った。
さらに、親会を足掛かりに市内県立高等学校及び私立学校約20校に対しても川柳応募への協力依頼を行い、加えて、約70社の企業の協力も得て、広く川柳を募集した。
その他、「岡山市民の日」制定時に設立していた岡山市民の日推進協議会(商工業団体や地域団体等18団体で構成)を再構築し、そのネットワークをフル活用して川柳の募集に努めた。
その結果、13,570作品の応募を得て、全国各地でみられる地域振興型川柳コンテストにおいては日本一の応募作品数を獲得することができた。
集まった川柳は、岡山県川柳協会の協力を得て、全作品を審査し、優秀作品120選を選出してホームページにて公開した。
また、優秀作品から岡山市長賞や岡山市教育長賞、岡山商工会議所会頭賞、おかやま観光コンベンション協会会長賞、全農岡山県本部長賞などの入賞作品44作品を選出して、令和5年5月31日に表彰式を執り行った。
表彰式には、入賞者やその家族等約200名の市民の参加を得て、入賞者に賞状と岡山の特産品等を副賞として贈呈した。
さらに、入賞作品は6月1日(「岡山市民の日」当日)の地元新聞に掲載するとともに、地元テレビ局6社すべてで報道され、大きな反響を得た。
主催
岡山YEG
開催日時
令和5年6月1日
開催場所
岡山市内全域・山陽新聞社さん太ホール
詳細
https://okayamashiminnohi.jp/senryu/
ポスター
フォトギャラリー