日本の未来社会を創造する男女共同参画推進への貢献
令和5年度 日本商工会議所青年部(日本YEG)会長の木村麻子は、日本の文化的発展と革新的な一歩となることを目指し、スローガン「Challenge Everything~持続可能で心豊かな未来への貢献~」と、3つの重点項目を掲げている。このうち「男女共同参画推進」に関する取り組みをとりまとめ、発表した。
日本YEGの歴史上、初の女性会長として、日本のジェンダーギャップ指数の改善を推進するべく、同執行部に過去最多となる5名の女性役員を登用。また、活動を担う9つの委員会は、3名の女性が委員長を務め、各委員会に女性委員を配属することで、男女共に意見が出されるよう、組織体制の改革を実行し、女性活躍の礎を築いた。その上で、全国417商工会議所の青年部(YEG)に対して、女性経営者のコミュニティ形成や、女性活躍推進・リーダー育成などのセミナーや事業などを展開した。
日本YEG 執行部
多様な人材から選ばれる組織と企業へ、学びと変革を
日本YEGは、男女共同参画を推進し、一年間の事業を介してエンパワーメント(※)を高める組織づくりを実践することで、多様な人材から選ばれる組織の在り方を学べる機会を全国の会員に提供してきた。
その一つに、日本YEGの「SDGs・男女共同参画推進委員会」と石川県商工会議所青年部連合会 全国大会実行委員会の「男女共同参画推進部会」が連携し、第43回全国大会 加賀能登の國 いしかわ小松大会(3月13~17日)で記念事業を実施した。多様性を取り入れ、女性がより活躍するための変革が組織や企業の成長につながるとし、「YEGが目指すべき理想の未来と取り組むべき課題の共有と可能性」をテーマに、パネルディスカッションを行った。
(※)エンパワーメントとは
企業や組織を構成する一人ひとりが本来持っている力を発揮し、自らの意思決定により自発的に行動できる組織体制
全国大会で開催した男女共同参画推進事業
「YEGが目指すべき理想の未来と取り組むべき課題の共有と可能性」
登壇者
- HAPPY WOMAN実行委員会 実行委員長 小川 孔一 氏
- 一般社団法人シンクパール代表理事 難波 美智代 氏
- 株式会社タケカワダイヤツール 代表取締役社長 竹川 博子氏
- (平成15・16年度 日本YEG副会長 )
- 令和5年度 日本YEG 相談役 吉川 正明
- 令和5年度 日本YEG 会長 木村 麻子
- 令和5年度 日本YEG 筆頭副会長 吉川 裕太
- 令和5年度 日本YEG 全国大会担当理事 小野 知一郎
現地参加者
会員164名(内訳:男性会員127名・女性会員37名)
持続可能なビジネスの視点で女性が輝く未来へ
日本YEG ビジネス活性化委員会では、企業における「女性活躍推進」に焦点を当て、人口減少による労働力不足やジェンダーギャップ問題、ダイバーシティ&インクルージョンなどの調査と情報収集を全国のYEG会員に実施した。
その成果として、女性活躍によるビジネスの成功例や課題を集約した事例集を制作。YEG女性活躍エピソードブック「輝く未来のための本」と題し、全国の会員にて公開した。
上)女性活躍推進に向けた現状と情報を集約した日本YEG ビジネス活性化委員会
下)エピソードブック「輝く未来のための本」をYEG会員向けにプロモーション
この事例集では、YEGの女性会員向けと男女会員への共通アンケートの結果を公開したほか、会員企業にヒアリングした男女共同参画推進の事例をまとめた。また、松山商工会議所 会頭である三浦工業株式会社 会長 髙橋祐二氏を訪ね、同社が2007年に女性活躍推進課を立ち上げた経緯や変化、課題と解決策を取材した記事を掲載した。
YEG女性活躍エピソードブック「輝く未来のための本」
アンケート調査期間:2023年9月21日~11月末日
アンケート回答:全国のYEG会員 男女670名
ヒアリング期間:2023年12月~2024年1月
ヒアリング協力:76名
日本YEGは、こうした実績を今後の活動に繋げるため、4月に組織体制が変わっても男女共同参画推進活動が根付くよう取り組む。そして、日本の明るい未来社会に向けて全国各地のYEGが実践する「男女共同参画推進」への後押しを続ける。
日本YEG(日本商工会議所青年部)とは
若手経営者・後継者の相互研鑽と資質向上、交流を通じて、企業の発展と豊かな地域経済社会を築くことを目的とした青年経済団体で、国内各地の商工会議所に設置。
全国組織である日本YEGは、昭和58年4月1日に発足。
日本YEG加入青年部数:417箇所
日本YEG会員数:約32,400名 (※2024年2月末現在)
令和5年度日本YEG会長 木村麻子 所信全文・スローガンページ
https://yeg.jp/yeg2023/believe/
地域の個性や魅力が溢れる新しいまちづくり、日本の心豊かで持続可能な未来社会の実現に向けて、日本YEGは時代や地域の課題解決にチャレンジし、新たな文化的発展に寄与する