このページは過去の情報が掲載されており、現在では正しくない場合があります。
最新の情報は、日本商工会議所青年部公式サイト、もしくは日本YEG会員向けニュースサイト「翔生」をご覧ください。

サイトについて | 広告バナーの掲載について

~平成18年度兵庫県連ビジネス交流会事業を通じて~

「とにかくやってみよう!」

~平成18年度兵庫県連ビジネス交流会事業を通じて~

YEGビジネスネットワーク支援室 2006室長
          西多 寛明(兵庫県連加古川YEG)

はじまりの風

 平成18年度総会をひかえた時期の県連役員会、本年度の県連事業を策定する時期平成18年度県連会長となられた明石YEG 金井 英徳氏より 「今年は、県連の中で、ビジネス交流会を開催しよう!」という提案が出された。 「ビジネス交流会って?」参加されていた県連役員には、この言葉が理解できなかったようだ。そのため、私がこの役員会にオブザーバー出席していた。

 金井県連会長より、指名いただいた私は、“ビジネス交流会”について説明をはじめた。 この日、県連役員会に出席していたメンバーの中で、オブザーバーを含んでも、この“ビジネス交流会”の参加経験のある人は、数名だった。  そのため、説明をしても、理解出来るわけではなかった。そして、その事業が、本年度県連取りあげるべき事業かどうか、役員には疑問だったようだ。  「とにかくやってみよう!県連役員だけでも、県連アントレプレナーズ委員会だけでも!」 そう声を発して頂いたのは、金井県連会長だった。  平成18年度県連アントレプレナーズ事業の中に、“ビジネス交流会”を取り入れることが承認され、本年度、兵庫県連で“ビジネス交流会”の開催が決定した。  この決定は、本年度、室長を仰せつかっている私にとって、「地元である兵庫県連で支援活動が出来る!」という事であり、涙が出るほど嬉しいものだった。

 兵庫県連では、本年度、アントレプレナーズ委員会を設置し、アントレプレナーズ事業を展開していくことになっていた。アントレプレナーズ委員会委員長の三木YEG 長田 有弘氏と打ち合わせの結果、第1回目のビジネス交流会は、7月に、西宮で開催する事と決まった。

 本年度、兵庫県連にオブザーバー参加している日本YEG、県連未加盟の西宮YEG、彼らのこれまでの青年部活動に対して、兵庫県連の活動が魅力ある、興味あるものと、とらえる事が出来るかどうか?この7月の西宮開催は、「それを裏付ける気配を感じるものになるであろう」と私自身は思った。


「ビジネス交流会 in西宮」7月8日

 7月8日、兵庫県連アントレプレナーズ委員会と役員会を西宮の日本盛煉瓦館にて開催、その後、ビジネス交流会と懇親会を開催することとなっていた。つまりは、今回のビジネス交流会は、県連アントレプレナーズ委員と役員がほとんどとなる。ただ、西宮開催とあって、西宮YEGのメンバーが、このビジネス交流会への興味は大きく、結局は、西宮YEG18名を含む、合計45名での開催となった。


 45名を7~8名のテーブルに分けて行うことにした。通常は、各テーブルにテーブルリーダーを置き、テーブルリーダーの進行で、テーブル毎に、プレゼンテーション→質疑応答→メンタシート記入(アドバイスを紙に書く)を行うのだが、今回は、テーブルリーダーの養成も兼ねての開催、タイムキーパーも含め、私が、全テーブルのリーダーとなり、全テーブル一斉に、進行していくスタイルをとった。7名と8名のテーブルがあるため、最後は時間が余る、残りの時間は、フリーディスカッションとなった。

 兵庫県で初めての開催、最後の感想発表では、「時間が本当に短く感じた」、「いいアドバイスをもらう事が出来た」、「もっと時間をかけたい」というような話が聞かれ、その後の懇親会も、多いに盛り上がり、成功裡におさめることができた。


「ベンチャーサロンHYOUGO in高砂」11月18日

 「さあ、次回は、兵庫県連全体で、開催だ!」と思っていた矢先、今度は、県連副会長である高砂YEG 中下 秀雄氏より、「ベンチャーサロンHYOUGO in高砂でビジネス交流会を開催したい!」との連絡が入った。

 「ベンチャーサロンHYOUGO in 高砂」とは、「創業を成功に導くシナリオ」をテーマに第二創業支援事業として高砂YEGが昨年より開催している事業である。

 パネルディスカッション、ビジネスプラン発表会の後に、ビジネス交流会を開催しようというもの、つまりは、YEGだけでなく、一般経営者も交えての開催となる。

 「親子以上に歳の離れている人同士で、本音をぶつけてのビジネス交流が出来るだろうか?」そういう不安が私の脳裏をかすんだ。そのため、今回は、近隣のビジネスネットワーク支援室メンバーに参加を呼びかけ、また、前回の西宮での交流会参加メンバーにもお願いして、テーブルリーダーを揃えた。

 11月18日、高砂YEGと兵庫県連主催による「ベンチャーサロンHYOUGO in 高砂」は、高砂市福祉保健センターにて開催された。


 AM神戸のラジオパーソナリティで地元出身の谷 五郎氏をコーディネーターに迎えて(有)クリエーターズ・ファクトリー 曽我 和弘社長、ホテルトアロード永末 春美氏、そして我ら兵庫県連より日本YEG出向理事 アサヒ産業(株) 中谷 安伸氏をパネラーとするパネルディスカッションに始まり、新商品、新規事業及び創業予定者によるビジネスプラン発表会の後、場所を移動してビジネス交流会の開催となった。


 今回のビジネス交流会は、予定通り青年部メンバーだけでなく、一般の経営者の方も交えての開催、青年部39名、一般11名の合計50名で行われることになった。

 参加者を7~8名でテーブルを構成し、全部で7テーブルに分かれての交流会となった。 冒頭で、私の方から、ビジネス交流会のポイントを説明した。特に今回は一般の方も交えてであるため、「テーブルでは、みんな同じ土俵です。青年部、一般関係なしにどんどん遠慮しないで発言してください。」と活発な交流を呼びかけた。以降は、各テーブルのリーダーに任せて、各自、テーブルプレゼンテーション(3分)、テーブルディスカッション(5分)、メンタシート(2分)の時間配分で行ってもらった。


 そしてすべてのテーブルが一通り終わったところで、私の方から、各テーブル一人一人を指名し、各テーブルでの交流内容と感想などを発表していただいた。

 どのテーブルも、いい意見交換、情報交換が出来たようで、テーブルリーダーに感謝!参加者もこの交流会に満足された様子だった。

 私の受け持ったテーブルも、異業種ばかりだったが、その中で、「2代目の悩み」についてが、共通の話題となった。こんな話を真剣にできるのも、ビジネス交流会の良いところではないでしょうか。そして何よりも嬉しかったことは、前回の開催地、西宮からも西宮YEGメンバーが数名出席頂いたことだった。懇親会では、「県連加入を前向きに検討しています」とのお話も聞けた事も大きな収穫だった。


「ビジネス交流ジャンクションin加古川」12月9日

 そして、いよいよ最終のビジネス交流会が加古川の地で開催となった。

12月9日、兵庫県連アントレプレナーズ事業「ビジネス交流ジャンクションin加古川」が、加古川プラザホテルにて開催された。


 今回の事業は、3部構成で、第一部が「ビジネス交流会」で、私がコーディネート役となり、すすめて行くことになった。今回の参加者は、約30名。12月ということもあり、単会事業と重なっていることもあり、少ない人数であったが、7~8名の4テーブルに分かれてのたっぷり時間をかけたビジネス交流会となった。

 今回は、テーブルリーダーは、すべて支援室メンバーで担当より、県外のメンバーにも参加してもらえた。新宮YEG OBである汐崎氏、そして支援室事務局を担当してもらっている吹田YEGの井谷さんの二人である。なお、井谷さんは、高砂での交流会も協力頂いて2回目となる。あと兵庫県連、明石YEGの中谷出向理事、そして私の4名が担当してテーブル交流をすすめていった。


 この3回目参加者メンバーは経験者も多く慣れて来たせいであろうか、どのテーブルも、意見が飛び交った。本当に時間の経つのが早い!そのため、失礼ながら第2部の「講演会」の時間も削ってしまうほどになってしまった。確実に兵庫県連の中で、ビジネス交流会事業が、理解され、受け入れられている事を感じた。

 第2部「講演会」では、「下請け町工場の世界ブランドへの挑戦!」と題して、フォーラムアイ元代表幹事で、現在(有)エヌ・エヌ・エー・テンダーサービスの社長 佐藤 元相氏にご講演いただいた。


 大阪市生野区・・・十人に一人は社長と言われる典型的な中小零細企業の町で、大企業が、生産拠点を海外へと移していく中、これら下請け工場が生き残りをかけて 取り組んだビジネスコラボレート物語を熱く語っていただいた。

 「生野を大阪のミラノに!」自分たちで考案した商品を次々と紹介され、参加者は、驚きの連続、ビジネス交流、コラボレートから生まれた“力”、今日の交流会にふさわしい内容であったと思う。

 第三部は、「懇親会」本当に少ないメンバーでの懇親会となり和気藹々、何と言ってもビジネス交流会の後の懇親会は、交流会の延長となる意見の活発な宴会となっているように思える。その後、数名で2次会へ


新しい風を・・・

 こうして、本年度のアントレプレナーズ事業としての3回のビジネス交流会が終了!

 それぞれが、特徴あるビジネス交流会となり、そして参加メンバーに満足していただけたようです。

「新たなメンバーとの交流を!」「一度、自分の単会でもやってみよう!」そんな声も聞かれるようになってきました。

「とにかくやってみよう!」という、たった一人の言葉が、今やここまで広がったのです。

 そう感じることが出来、そして一年間、コーディネート役を務めた私にとって、この成果は本当に嬉しい限りです。今後の展開が楽しみです。

 そして今後も、YEGビジネスネットワーク支援室のメンバーとして支援していきますので、よろしくお願いします。

 最後に、今回の事業を推進頂きました兵庫県連 金井会長、アントレプレナーズ委員会 長田委員長、日本YEG 中谷出向理事をはじめ、県連役員の皆様に、改めて感謝申し上げます。本当に、ありがとうございました。