記念講演
記念講演
- 講師
- 丸紅株式会社 取締役会長 辻 亨氏(大分県竹田市出身)
- 日本相互生命 代表取締役会長 宇野 郁夫氏(大分県日田市出身)
別府ビーコンプラザで辻様との宇野様をお招きして「大分出身の両氏が語る日本の未来」「総合商社から見た経済の現状と身通し」をテーマに対談形式の講演となりました。
まず辻様からの経済現状をパワーポイントで現状を数字にて説明いただきました。いかに現在の状態が世界観から見ると日本の景気動向がかなり緩やかであることを気づかされ内心日本の先行きの不安を感じました。中小製造業のアジアの現地法人数は数年前から中国とASEAN4に集中し増加しています。アジアの動きから先をよく読むことが中小企業のこれからを生き抜いていく鍵になるといいます。
宇野様は、「会社の強さは形態ではなく、人である。」と説き、どちらもごもっとながら我々に足らないものではないでしょうか?「凡事徹底」ということでしょうか。宇野様の会社は株式ではなく相互会社ですがこれは買収等にあわないための対策。ヨーロッパでは株式に変えた数百社は買収や合併によって残ったのは3・4社だったそうです。日本生命保険相互会社はその中で相互会社であったため現在このような形までなった。まさに形態ではなく人であったのではないでしょうか。
宇野様はトヨタ自動車の社長であったときに、前社長氏から社長になった際に「これからあなたは何をしますか?」の質問に「お客様への電話の対応等ができない社員の礼儀などの教育をますしなければならない。」と答えたそうです。まずは「謙虚」「礼儀」「素直」奥歯にかみ締めて考えてみたい内容です。会社の大小に関係なく当たり前のことをきちんとすることが基本ですね。
私は松下幸之助の本を18歳のころ読んだことがありますが、このことを思い出しながら、宇野様のお話を聞かせていただきました。前ばかり見てつっぱしていたあのころの初心を忘れることなくこれからもがんばって生きたいとがんがえさせる講演でした。
広報委員会 愛知県 岡崎YEG 河合 秀明