鈴木 |
全国に商工会議所そして青年部のネットワークがあるんですから、地域を越えてインターンシップが出来たらいいですね。
|
片山 |
企業の皆さんもインターンシップを受け入れて、一定期間働いて貰えば、経営者から見て欲しい人材と要らない人材がわかりますよ。学生と経営者、お互いの意志が合えば、そこで就職を決めたらいいと思いますよ。そういうのを商工会議所青年部の活動の一環として確立されたらいかがですか?
|
鈴木 |
「官」「民」「行政」「国民」「住民」など、社会を構成するいくつかの要素があって、皆それぞれその枠の中で物事を考えて行動をしてきましたよね。しかし最近では、その枠の中だけでは解決できない問題が、どんどん広がっているように思います。もっと枠を越えて、考え行動しなければいけないような気がしてなりません。
一つの流れとしては、NPOとかコミュニティービジネスといった形が出て来ましたが、そういうことが一番出来る組織が「官」でもなく「民」でもない『商工会議所』ではないかと思うんです。行政では「お金がない」。民間は「儲からないことは絶対やらない。」昔の景気のいい時はメセナも少しやっていましたけど、今そういう状況ではないですからね。でも確実にその狭間で社会の問題は膨らみ続けている。商工会議所も、今のサロンじゃいけないんじゃないかと思っています。
|
片山 |
的確な現状認識、問題意識を持たれているなと思いますね。商工会議所は、本来は会員の組織ですよね。その会員自身が伸びてゆくのが、表現悪いかもしれませんけど、会員である企業が儲かる、発展する、それが一つだと思うんですね。その会員が活動している基盤が地域、その地域が経済的にも産業的にも発展していく、そういうことに貢献するのが商工会議所だと思うんです。
ところが、商工会議所の会員だけで、組織としての会員はそれぞれ会社を経営されていますからに専従はできないので、職員を雇って事になりますね。そうするとね、どうしても官僚主義、お役所的になるんです。原点に戻って、本来の会員企業の発展のため、会員企業が儲かるそのための条件作りや相互扶助、それから会員企業が目指している地域の経済的な発展を目指す、そういう事をして貰いたいですね。
|
鈴木 |
私達は青年部ですが、年齢は35歳くらいから55歳、ちっとも若くはないですよ。名称が青年部なので、どうしても、自分たちの意識の中でも、遠慮してしまったり、ある意味甘えてしまったりする部分もあるのかなぁと思います。
世界的に見れば、40代と言えば、カルロス・ゴーン氏始めトップの年代になっているわけですし、自分たちもいつまでも甘えていてはいけないと思います。先輩を敬うことも大切ですが、私達が商工会議所の中で主たる部分で仕事をさせて頂かないと、商工会議所も変わっていかないと思いますね。
|
片山 |
全く同感です。現在のように困難な課題が多くては、前例踏襲や協調、調整だけでは動かない、切り開かれませんよね。前例を破り新しい課題に挑戦する変革の時代ですから。歴史的に見ると安定した時代は、やはり経験豊かな人で良いのですが、変革の時代は若い人が活躍しているんですよね。商工会議所の青年部は中堅ですから、中心になっていいと思いますよ。今の親会の方々には、耳が痛いかもしれませんけどね。青年部が親会になるぐらいの会にされたらいいと思いますね。
|