前回の記事「会員数200%UPのために」では、多くの方から反響をいただきました。会員数について、多くの単会が悩まれていると実感しました。日本YEGでは平成24年度から単会訪問を続けていますが、会員数の増加、参加率の向上については継続的な課題として議題に上がっています。
しかし4年間の間、多くの単会が課題の解決に向けて挑戦し、成功事例も集まっています。その中でも、「人が変わっても継続的に成果がでる」、「”5年間”で会員数が200%になった」という事例として、「SEKIモデル」をご紹介しました。「SEKI」モデルのポイントは、以下の3点でした。
・危機感の共有と情報の共有
・合わなかったら1年で辞めてもいい
・日々の活動を真摯に取り組むこと
今回は、最初のポイントである、「危機感の共有と情報の共有」について書かさせていただきます。危機感の共有とはどのようなことを行うのでしょうか。関YEG塚田氏によると、
「メンバーを増やすという意識づくり」
だと言います。以下の図をご覧ください。
平成24年度に会員増減予測グラフです。新入会員を何人入れるとどのくらいの人数になるかというものです。仮に誰も入会しない場合のシュミレーションをしたら、100人のメンバーが10年後には50人になる結果でした。これにはメンバー全員が衝撃を受けました。このグラフを作成することで重要な目標数値の目安を検討することもできます。
当時の関YEGは、新入会員の入会数の目標を20人としました。例年5人くらいの入会数だった関YEGにとってはかなりのチャレンジになります。そして新入会員を探し入会してもらうというプロセスは会員にとって相当の負担になります。勧誘対象者の情報も一元化されていませんでした。そこで目をつけたのがYEG公式グループウェアであるエンジェルタッチです。エンジェルタッチの活用を関YEG塚田氏はこのように語ります。
「エンジェルタッチの会議室に、誰々の息子さんが帰ってきたらしいとか、中学校の同級生が会社をやっているとか積極的に書き込みしてもらいました。それを一つのリストにして、誰でも見ることができるようにしました。新メンバー候補者情報を洗い出す表出化と、リストの共有で、結合化を図りました」
このリストとは、以下の画像のようなものを作成しました。
リストで重要なのは、勧誘の進捗状況の共有と声掛けしているメンバーの共有です。つながりが多ければ多いほど成功率が上がります。できるだけ些細な情報でも書き込みをしてもらえるような体制を作ります。
そして勧誘時には、できるだけ毎日書き込みをして、勧誘時の様子なども共有することが重要です。
そして重要なのは、勧誘時の文句です。塚田氏は、
「その後、実際に勧誘するときには情報提供したメンバーも同席します。口説き文句は、『合わなかったら1年で辞めてもいい』。逆に、絶対に言ってはいけないのは、『とにかく入れ、いいから入れ、YEGの良さは入ったら分かる』。だから、お試しで入会して、合わなかったら1年で辞めてもいいですよ、というお気軽感を前面に出して話をすると、ほとんどの人が『じゃあ入ります。』ってなります」
と冗談のように語りますが、勧誘文句についても3つのポイントがあります。
1 青年部に入会するメリットを「しっかり」と伝える
2 仕事、家族、趣味優先でOK。青年部活動は「ヒマな時に」
3 まずは1年間だけでも良いので入会してもらう。
この3ポイントをしっかりと伝えることで、まったく青年部への入会を検討しないという人は大きく減りました。
ちなみに関YEGでは初年度に目標を大きく上回る36人の新入会員が入会いただき、このモデルを活用して年20人以上の入会をしていただきました。
それでは、青年部に入会するメリット、日々の活動をどのように伝えていくかを次回最終回「日々の活動を真摯に取り組む」でご紹介します。
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2017年 3月 09日
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