平成25年度 日本YEG 会長所信 スローガン

 

高き志を持ち 共に進もう 輝ける未来のために
〜YEGの絆を力に変えて〜

所 信

 平成23年3月11日、東日本大震災が発生しました。突然の激しい横揺れに揺られながら私自身も覚悟を決めたほどの大きな地震でした。ライフラインが寸断され、安否や被害状況も確認できないなかでの恐怖と混乱。その後で見た映像の凄まじさに言葉が出ませんでした。多くの尊い命が奪われ、愛する故郷も自然の大きな力で姿を変えられてしまいました。そうした中、日本国内はもとより世界中からたくさんの温かい支援の手が差し伸べられました事は、大変ありがたいと感じました。人の温かさや絆に触れる事が出来た事は生涯忘れる事はできません。

現在、復旧・復興が進められている地域もあれば、依然として遅れている地域もあります。はたして完全に復旧・復興するまでには一体どれほどの歳月が必要なのか?想像もつきません。この様な状況下で、被災地より日本YEG会長を拝命したことは、被災地の現状をより多くの方にお伝えし、かつ被災地域の経済を少しでも勇気づける事が出来る唯一無二の機会を頂いたと捉え、改めて皆様に感謝するとともに、私自身に課せられた使命として被災地域を代表して一生懸命職責を全うする覚悟です。私は被災地域のいち早い復旧・復興こそが日本経済再生への近道だと信じております。その為にも被災地域への継続的な支援を行うと共に、今後全国各地で予想されている大地震や大災害に備え、我々YEGの仲間で協力できる体制を構築し、全国28,000名のYEG会員ネットワークを強化していく体制も積極的に作り上げて参ります。

 我が国は震災からの復旧・復興のみならず、少子高齢化、社会保障と税の一体改革等多くの課題を抱えており、我々中小企業を取り巻く環境はますます厳しさを増しております。こうした厳しい状況は、我々YEGメンバーも例外ではなく、YEG(若き起業家集団)としてこの困難に立ち向かっていかなければなりません。企業は、利益を生み出し、納税し、そして地域の雇用を創出するという大変大きな役割を担うことで地域経済に大きく貢献しております。その為には自企業の持続的な成長・発展が必要であり、28,000名のYEGメンバーのネットワークを生かしたビジネスチャンスの創出を行っていきます。そして、企業の成長には経営者自身の資質向上も欠かすことができません。同じ志を持ったYEGメンバーとの交流・連携を通じ経営者としての自己研鑽の場を提供することにより個々の成長にも取り組んで参ります。

 日本YEGは、昨年度設立30周年を迎えました。平成23年度はこれまでの活動とその成果について検証を行い、そして平成24年度には、諸先輩方の熱い志を引継ぎつつ、連合会からの飛躍を目指してYEG一揆の狼煙をあげました。本年度は、ここまで築き上げてきた日本YEGの歴史を尊重しながら、新たな一歩(歴史を刻む)を踏み出して参ります。

全国403単会の連合会としてこれからの時代に即した組織を目指し進化すると同時に、全国の中小企業の声を集め提言活動を行うことによって、自企業の発展はもとより、それぞれの地域、そしてこの日本が元気を取り戻し、次代の子供達にバトンを渡せるよう共に頑張っていこうではありませんか!

平成25年度
日本商工会議所青年部 会長
阿部 賀寿男

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